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税務調査の思い出~女性税理士

税務調査の思い出~女性税理士

元国税調査官!女性税理士の中郡里奈です。恵比寿で開業しています。食欲の秋到来で、高額ジムで痩せた体のリバウンドが心配な今日この頃です。

 

あるとき、女性税理士が関与している法人へ税務調査へ行きました。

税理士試験に合格する女性は結構いるのですが、税理士として登録していなかったり登録していても勤務税理士だったりと、開業している女性税理士はあまり多くないのが現状です。ましてや当時はもっと少なく、私にとっても女性税理士との出会いは初めてでした。

 

その先生は30代半ばに見えました。フレッシュでやる気に満ちていました。

「私、初めての税務調査の立会いなんですよ。」と、その先生は話してくれました。開業してまだ日が浅かったようです。

 

当時、税理士という職業に興味があった私は、税理士試験について色々質問をしました。

税理士試験は5科目合格する必要があるのですが、科目には必須科目や選択科目などがあり、どの科目で合格するかによって勉強量が異なります。

その先生は、簿記論、財務諸表論、法人税、所得税、相続税という一番勉強量の多い科目での合格だったので、すごい!と驚いたのをよく覚えています。

 

 

私は元帳をチェックし、気になる取引にペタペタと付箋を貼り、「この取引に関する原始資料を見せて下さい。」と先生にお願いしました。

その先生は指サックをはめながら請求書や領収書などを一生懸命探してくれました。

 

税務調査に立ち会っている先生をみていると、別の仕事をパソコンでしていたり、暇そうにしていたり、中には寝ている先生もいたりします。そういう時は簡単な作業を依頼して手伝って貰うようにしていました(そう教わりました)。

たまに非協力的で調査の邪魔をする先生もいますが、調査が長引くだけなので私はあまり感心しません。

 

その先生の協力もあって調査はスムーズに進行し、とりわけ大きな指摘事項もなく調査は終了しました。

 

 

今はどうしているのかな?

私の好奇心に火がつきました。でもその先生の名前も顔も覚えていません。

「◯◯市 女性税理士」で、検索してみたところ、一番上にそれらしい先生がヒットしました。

プロフィール欄を拝見すると、、

合格科目が一致しました。税理士登録日や開業日からしても、おそらくこの先生だろうと思います。

 

生年月日も書いてありました。逆算すると、当時のその先生は今の私より若かったようです。

私もいつか誰かの記憶に残る税理士になれたらと、そう感じた懐かしい女性税理士の思い出です。