こんにちは、元国税調査官の女性税理士、中郡里奈です。恵比寿で開業しています。そろそろ忘年会のシーズンですね。たまには昔のように飲み歩いてみたいと思う今日この頃です。
ある日の出来事。
私宛に一本の電話がなりました。
その日は税務調査がなく、税務署内で作業をしていた日でした。
税務署にはいろんな方から電話が掛かってきますが、たいていは質問や確認が多く、そのような電話は内部担当が対応します。
調査部門は、自分から電話を掛けることはあっても掛かってくることはあまりありません。
「はい、お電話替わりました。」
「私、この前税務調査があった◯◯株式会社の社長の息子の△△です。本日、修正申告とともに納税も終わりました。」
その会社では終始社長が対応してくださったのですが、社長の息子さんとは最初にご挨拶だけしたのを思い出しました。
「そうでしたか。わざわざご連絡ありがとうございます。」
「ところで、今度私と食事でもどうでしょうか。」
税務署の女性調査官に食事の誘いをするとは、なかなか面白い方ですね。
ここは今税務署で、隣の席には人もいるのですが。
ご挨拶したときはそんな印象なかったんだけどな。
と、色々考えましたが、丁重にお断りさせていただきました。
電話を切った後トイレに行き、そこで女性の先輩にさっきの出来事を話してみました。
その先輩は源泉担当で、税務署の窓口で納税者の方の質問に直接対応している方でした。
「うん、私もたまに窓口で誘われるよ。」
平然と答えた先輩にビックリすると共に、先輩は納税者の税金以外の相談もサラッと答えてすごいなぁ。と、感心したことを懐かしく思い出しました。